
キャンプで素敵な景色や思い出を写真に残したいのに、「なんだか暗くて上手く撮れない」「せっかくの風景が写真だとイマイチ」とがっかりした経験はありませんか?一眼レフやミラーレスカメラを持っていなくても大丈夫。最近のスマホカメラは十分高性能で、ちょっとしたコツを知れば、SNSで思わず「いいね」したくなるような写真が撮れるんです。この記事では、キャンプ歴10年以上で写真撮影も趣味にしている私が、スマホだけで素敵なキャンプ写真を撮るテクニックをご紹介します。これらのテクニックを使えば、あなたのキャンプの思い出がより鮮やかに、より感動的に残せるようになりますよ。さぁ、あなたもスマホを手に、キャンプでの特別な瞬間を素敵に切り取ってみませんか?
キャンプ写真の基本と撮影前の準備
キャンプでの写真撮影を成功させるポイントは、実は撮影前の準備にあります。ほんの少しの準備と知識で、写真の質が劇的に向上します。
スマホカメラの基本設定を確認しよう
スマホでもっと良い写真を撮るために、まずは基本的な設定を確認しましょう。カメラアプリを開いて、グリッド線表示をオンにすると構図が取りやすくなります。多くのスマホでは設定から「グリッド線」や「3×3グリッド」という項目をオンにできます。このグリッドを使って三分割法を意識すると、バランスの良い構図になります。
また撮影前にレンズをきれいに拭いておくことも大切です。ポケットやバッグの中で汚れたレンズだと、せっかくの写真がぼやけたり、光が変に散ったりしてしまいます。メガネ拭きのような柔らかい布で軽く拭いておきましょう。
光と時間帯を味方につける
キャンプ写真で最も重要な要素は「光」です。プロカメラマンたちが「ゴールデンアワー」と呼ぶ朝日や夕日が差し込む時間帯は、自然な温かみのある光で被写体を美しく照らしてくれます。特に日の出後1〜2時間、日の入り前1〜2時間の柔らかい光の時間帯を狙って撮影すると、ワンランク上の写真になります。
反対に、真昼の強い日差しの下では影がくっきりとついて硬い印象になりがちです。もし昼間に撮影する場合は、木陰など少し光が和らぐ場所を選ぶか、曇り空の柔らかい光の日を狙うとよいでしょう。
被写体を考えておく
キャンプで撮りたいものをあらかじめ考えておくと効率よく撮影できます。代表的なキャンプでの被写体には以下のようなものがあります。
- サイト全体の風景(テントやタープの設営完了時)
- 焚き火やランタンの炎
- キャンプ料理の過程や完成品
- キャンプ場の自然(花、木、空、川など)
- キャンプを楽しむ人々の表情
- 夜の星空やテント
これらを意識しながら、キャンプの進行に合わせて撮影していくと、ストーリー性のある写真集になります。
キャンプ写真で避けるべき失敗と対策
素敵な写真を撮るためには、よくある失敗パターンを知っておくことも大切です。事前に対策を知っておけば、撮影チャンスを逃さずに済みます。
手ブレを防ぐ方法
夜景や暗い場所での撮影でよく起こるのが手ブレです。特に焚き火やランタンの撮影では、暗い環境のため自動的にシャッタースピードが遅くなり、わずかな手の揺れでもブレてしまいます。
対策としては、まず姿勢を安定させることが大切です。肘を体につけたり、何かに寄りかかったりして身体を固定しましょう。また、シャッターボタンを押す際は優しくタップするのがコツです。強く押すと手が動いてブレの原因になります。
テーブルや石、木の枝など、何かにスマホを立てかけて撮影するだけでもブレは大幅に減らせます。後ほど紹介する三脚やスマホホルダーを使えば確実に手ブレは防げます。
逆光での撮影テクニック
テントや人物を太陽に向かって撮影すると、被写体が暗くなる「逆光」の状態になります。逆光は雰囲気のある写真になる反面、失敗も多い撮影条件です。
対策としては、スマホの画面で被写体をタップして露出を合わせましょう。多くのスマホでは、タップした場所に露出とピントが合うようになっています。それでも暗い場合は、タップ後に表示される明るさ調整バーで明るくすることもできます。
また、逆光を逆に活かす方法もあります。被写体を完全なシルエットとして撮るスタイルも、キャンプらしさが出る素敵な写真になります。特に朝日や夕日を背景に、テントや人物のシルエットを撮ると印象的な一枚になります。
バッテリー切れを防ぐ準備
せっかくの撮影チャンスなのに、スマホのバッテリーが切れていた…というのは避けたいトラブルです。特にキャンプでは充電環境が限られるため、事前準備が重要です。
対策としては、モバイルバッテリーを持参することが基本です。10,000mAh以上の容量があれば、スマホを複数回充電できます。寒い季節は特にバッテリーの減りが早くなるので、モバイルバッテリーは必須アイテムです。
また、撮影以外の時はスマホの省電力モードを活用し、Wi-FiやBluetoothなどの通信機能をオフにしておくとバッテリーの持ちが良くなります。大切な瞬間の前には、スマホが十分充電されているか確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
スマホで撮るサイト風景の撮影テクニック
キャンプサイトの全体像や美しい風景は、キャンプの思い出を残す重要な一枚です。スマホでもコツを知れば印象的な風景写真が撮れます。
構図で差をつける
風景写真で大切なのは構図です。単にテントを真ん中に置いて撮るより、少し工夫するだけで見栄えが良くなります。
三分割法は最も基本的な構図テクニックです。画面を縦横それぞれ3等分したグリッド線の交点付近に被写体を配置すると、バランスの良い写真になります。例えば、テントを左の交点に、右側に森や山などの風景を入れると、バランスの取れた構図になります。
また、前景・中景・遠景の3つの要素を意識すると奥行きのある写真になります。例えば、前景に焚き火台や椅子、中景にテント、遠景に山や空を入れるイメージです。これだけで写真に立体感が生まれます。
視点を変えてみる
同じ被写体でも、撮影する高さや角度を変えるだけで印象が大きく変わります。一般的な目線の高さだけでなく、以下のような視点も試してみましょう。
低い位置からの撮影(ローアングル)は、テントやタープを大きく見せたり、空をバックに入れたりするのに効果的です。地面に近い視点で撮ると、普段見ない視点の写真が撮れて面白いですよ。
反対に、少し高い位置から俯瞰で撮ると、サイト全体のレイアウトが分かる整理された写真になります。近くに小高い場所があれば、そこから撮影してみましょう。
人物を入れる効果
風景だけの写真も美しいですが、人物を入れることで写真に物語性やスケール感が生まれます。ただし、正面から人物を撮るのではなく、キャンプを楽しむ自然な姿を遠くから、あるいは後ろ姿などで取り入れるとよいでしょう。
例えば、テントの前でくつろぐシルエット、焚き火を囲む人々、料理を作る手元など、キャンプの雰囲気が伝わる自然な姿を切り取りましょう。人物の表情まで細かく写す必要はなく、キャンプを楽しむ「人がいる風景」として捉えると素敵な一枚になります。
キャンプ料理を美味しく見せる撮影のコツ
キャンプの楽しみの一つである料理。せっかくの美味しそうな料理も、撮り方一つで全然違って見えます。スマホでも美味しそうに撮るコツを紹介します。
光の当て方と角度
料理写真で一番重要なのは光です。自然光を上手く使うと美味しそうに見えます。窓際など明るい場所で撮影するか、テーブルを日陰から少し明るい場所に移動すると良いでしょう。
逆光(被写体の向こう側から光が当たる状態)で撮ると料理に立体感が出ます。ただし、暗くなりすぎないよう注意してください。側面から光が当たる「サイド光」も料理の質感が出やすくおすすめです。
角度については、真上からの「俯瞰(ふかん)」で撮ると全体のバランスが分かりやすく、テーブルフォトの定番アングルです。汁物や丼ものは45度くらいの斜めからの撮影もおすすめです。
背景と小物の活用
料理だけを撮るより、キャンプならではの背景や小物を入れると雰囲気が出ます。例えば、テーブルの木目、自然の緑、焚き火の炎などがあると「キャンプ料理」の雰囲気が強調されます。
また、使った調理器具(ダッチオーブンやスキレットなど)も一緒に写すと臨場感が増します。食材や調味料、カトラリーなども小道具として活用すると、より豊かな物語性のある写真になります。
距離感と構図の工夫
料理を美味しそうに見せるには、適切な距離感も重要です。あまり離れすぎると料理の魅力が伝わりませんし、近すぎると全体像が分かりません。
一皿の料理なら、画面いっぱいに収まるくらいの距離感がベストです。複数の料理を撮る場合は、メイン料理を中心に、サブの料理を周りに配置すると分かりやすいです。
また、三分割法を意識したり、対角線上に料理を配置したりすると、見た目にもバランスの良い写真になります。真ん中に配置するより、少しずらして配置すると写真が引き締まります。
焚き火やランタンの光を生かした夜の撮影法
夜のキャンプで最も魅力的な被写体といえば、焚き火やランタンの温かな光です。暗い環境でも、コツを知ればスマホで美しく撮影できます。
手ブレを防ぐ基本テクニック
夜間撮影の大敵は手ブレです。暗い環境では自動的にシャッタースピードが遅くなり、わずかな手の揺れでもブレた写真になってしまいます。手ブレを防ぐためには、以下の方法が有効です。
まず、両肘を体につけたり、膝に肘をついたりして、身体を固定します。また、息を吐いた後の安定した状態でシャッターを切ると手ブレが軽減されます。
可能であれば、スマホを固定できる場所(テーブルの上など)に置いて、タイマー撮影やイヤホンのリモートシャッター機能を使うとさらに安定します。最も確実なのは小型の三脚を使う方法です。後ほど紹介する三脚やスマホホルダーを活用すると、ブレのない美しい夜景が撮影できます。
焚き火の炎を美しく撮るコツ
焚き火の炎は動きが速く、スマホで撮影するのが難しい被写体です。しかし、以下のポイントを押さえると印象的な写真が撮れます。
多くのスマホには「ナイトモード」や「夜景モード」があるので、それを活用しましょう。ただし、ナイトモードは被写体が静止していることを前提としているため、揺れる炎そのものよりも、炎に照らされたテントや人々、周囲の雰囲気を捉えるのに向いています。
また、露出(明るさ)を少し下げて撮影すると、炎の色や形がはっきり写ります。多くのスマホカメラアプリでは、画面をタップした後に表示される明るさ調整バーで調整できます。
ランタンの灯りを生かした幻想的な写真
ランタンの柔らかな光は、キャンプサイトを幻想的に照らしてくれます。この光を生かした撮影のコツをご紹介します。
ランタンを光源として活用する際は、直接ランタンを撮るのではなく、その光に照らされる被写体(テント、人、テーブルセットなど)を撮ることで雰囲気のある写真になります。
特にテントを内側からランタンで照らすと、テント全体が優しく光るランタンシェードのような美しい被写体になります。外からシルエット入りの写真を撮れば、キャンプならではの温かい雰囲気が伝わります。
スマホで星空を撮影するテクニック
キャンプの醍醐味の一つが、都会では見られない満天の星空です。最近のスマホなら、意外と綺麗に星空を捉えることができます。
スマホでも星が撮れる基本設定
星空撮影には暗い場所と明確な設定が必要です。まず、明かりの少ない場所を選び、月の出ていない新月近くの夜がベストです。
多くの最新スマホには「夜空モード」や「天体撮影モード」といった専用機能があるので、それを活用しましょう。iPhone 12以降やGoogle Pixel、Galaxy S21以降などの最新機種であれば、専用モードで驚くほど美しい星空が撮影できます。
専用モードがない場合は、以下の設定を試してみましょう。
- マニュアルモードがあれば使用する
- ISO感度を上げる(800〜1600程度)
- シャッタースピードを長めに(数秒〜30秒)
- 自動露出ロックを使って空の暗い部分にフォーカスする
必須の三脚と固定方法
星空撮影で最も重要なのは、スマホをしっかり固定することです。手持ちでは絶対に撮影できないので、何らかの方法でスマホを固定する必要があります。
スマホ用の小型三脚は、星空撮影の強い味方です。特に脚が自由に曲げられるフレキシブルタイプは、キャンプ場のテーブルや木の枝などにも固定できて便利です。
三脚がない場合の代替案としては、スマホを靴の中に立てかけたり、石や木の枝などで固定したりする方法もあります。要は、まったく動かない状態でスマホを数十秒間固定できればよいのです。
星空とテントの組み合わせ撮影
星空とテントを一緒に撮影すると、キャンプならではの素敵な一枚になります。この組み合わせ撮影のコツをご紹介します。
テントの中から小さなライト(ヘッドライトなど)で内側を照らすと、テントが浮かび上がり、星空とのコントラストが美しくなります。光が強すぎると星が見えなくなるので、ほんのり明るい程度に調整しましょう。
また、焚き火の残り火やランタンの光をうまく取り入れると、より雰囲気のある写真になります。星空だけでなく、手前にテントや人のシルエットを入れることで、写真に奥行きと物語性が生まれます。
人物や子どもの自然な表情を撮るコツ
キャンプの思い出に、家族や友人の自然な表情を残したいですよね。ポージングを意識しすぎない、自然な表情の撮り方をご紹介します。
自然な瞬間を切り取るタイミング
人物写真で大切なのは、ポーズを取らせた瞬間ではなく、自然な表情や仕草が現れる瞬間を逃さないことです。キャンプ中の様々な活動に集中している時、会話に夢中になっている時、景色を眺めている時など、被写体が無意識の時に撮ると自然な表情が撮れます。
「はい、チーズ」と声をかけずに、被写体に気づかれないように撮影するのも一つの方法です。また、連写機能を使って一瞬の表情の変化を捉えるのも効果的です。多くのスマホでは、シャッターボタンを長押しするだけで連写できます。
子どもの動きを上手に撮る方法
子どもは常に動いているので、スマホで鮮明に撮るのは難しいものです。しかし、以下のコツを押さえれば素敵な一枚が撮れます。
まず、十分な明るさを確保しましょう。明るい場所なら、スマホカメラはシャッタースピードを速く設定でき、動きのブレが少なくなります。日中の屋外なら問題ありませんが、朝夕や曇りの日は注意が必要です。
また、子どもが何かに夢中になっている瞬間を狙うと良いです。例えば、虫探しや木の実拾い、焚き火を眺める瞬間など、集中している時は比較的動きが少なく、表情も豊かです。
背景と光の選び方
人物写真では、背景選びも重要です。ごちゃごちゃした背景は避け、シンプルな背景(空、森、テントなど)の前で撮ると、被写体がより引き立ちます。
また、逆光(被写体の後ろから光が当たる状態)で撮ると、人物の輪郭が美しく光るリムライト効果が生まれ、印象的な写真になります。スマホの「ポートレートモード」があれば活用すると、背景をぼかして人物を際立たせることができます。
光の向きも重要で、真昼の強い太陽光が真上から当たると目の下に影ができて疲れた表情に見えがちです。朝夕の柔らかい光や、木漏れ日のような優しい光の中で撮ると、肌の質感も美しく表現できます。
キャンプシーン別の撮影アイディア
キャンプには様々なシーンがあり、それぞれに適した撮影方法があります。ここでは、シーン別の撮影アイディアをご紹介します。
到着時|設営前の第一印象を残す
キャンプ場に到着したばかりの瞬間は、まだ何も手をつけていない自然そのものの状態です。この「ビフォー」の状態を記録しておくと、後の「アフター」との比較が楽しめます。
設営前の空いたサイトを広角で撮っておくと、後でテントやタープが張られた状態と比較できて面白いですよ。また、家族や友人がサイト選びをしている姿や、キャンプ場に足を踏み入れた瞬間の表情なども思い出深い一枚になります。
キャンプ場の入口や看板、周辺の自然環境なども撮っておくと、「どこでキャンプをしたか」という記録になり、後で見返した時に思い出が鮮明によみがえります。
設営中|作業の過程を楽しく残す
テントやタープの設営作業は、キャンプの醍醐味の一つです。この過程を記録しておくと、キャンプの流れがよく分かる写真集になります。
設営の様子は、全体を俯瞰で撮るだけでなく、ペグを打ち込む手元や、ポールを組み立てる様子など、部分的な作業の様子もアップで撮ると、臨場感のある写真になります。特に子どもが手伝っている姿は微笑ましく、成長記録としても価値があります。
また、設営途中の「まだ完成していない」状態も面白い被写体です。半分張られたテントや、骨組みだけの状態など、普段見られない姿を撮影しておくと、後で「あの時はこうだったね」と会話のきっかけにもなります。
食事|準備から片付けまでのストーリー
キャンプ料理は単品ではなく、調理の過程も含めて撮影すると料理の物語ができあがります。
食材の準備、調理器具のセッティング、火おこし、調理中の様子、そして完成した料理と食事を楽しむ人々の表情まで、一連の流れを追って撮影すると、キャンプ料理の楽しさが伝わる写真集になります。
特に火を使った調理は、炎の様子や煙が立ち上る瞬間など、家庭では見られない光景が撮影できるチャンスです。ダッチオーブンの蓋を開ける瞬間や、スキレットで焼き上がる瞬間など、「今」しか撮れない一瞬を逃さないようにしましょう。
夜|暗闇と光の対比を楽しむ
キャンプの夜は、暗闇と光のコントラストが美しい時間帯です。この光と影の対比を生かした撮影にチャレンジしてみましょう。
焚き火を囲む人々、ランタンに照らされたテーブル、星空の下に浮かび上がるテント、ヘッドライトで照らされた道など、光源を効果的に使った構図を考えると、幻想的な写真が撮れます。
夜の撮影では、長時間露光の効果も面白いです。多くのスマホにはナイトモードがありますが、光の軌跡を残すような長時間露光撮影にも挑戦してみてください。例えば、ヘッドライトを付けた人が動くと、光の線が残る不思議な写真が撮れます。
スマホ写真を格上げする便利グッズと機材
スマホだけでも素晴らしい写真が撮れますが、ちょっとしたアクセサリーを使うとさらに写真の幅が広がります。キャンプにも持っていきやすい便利グッズをご紹介します。
おすすめのスマホ用三脚
三脚はブレを防ぎ、自撮りや集合写真、夜景撮影に大活躍します。キャンプにぴったりのコンパクトで軽量な三脚をいくつかご紹介します。
PGYTECH スマホタブレットホルダー(Standard)は、スマホをしっかり固定できる高品質なホルダーです。1/4インチネジ穴があるので、一般的な三脚に取り付けられます。軽量で持ち運びやすく、スマホの角度調整も簡単にできます。価格は約2,200円です。
また、脚が自由に曲がるタイプの三脚も重宝します。K&F Concept のフレキシブル三脚は、テーブルに置くだけでなく、木の枝や椅子の背もたれなど様々な場所に固定できます。価格は約2,500円から3,500円程度で、スマホホルダー付きのセットもあります。
マンフロットのPIXI ミニ三脚は、コンパクトながら安定感があり、スマホアダプターと組み合わせて使えます。価格は約1,800円から4,000円程度で、耐久性も良くキャンプでの利用に適しています。
ジンバルスタビライザーで滑らかな動画撮影
キャンプの雰囲気を動画で残したい方には、ジンバルスタビライザーがおすすめです。これを使うと、歩きながらや動きながらでも、プロのような滑らかな動きの映像が撮れます。
DJI OM 5は、折りたたみ式で持ち運びに便利なスマホ用ジンバルです。内蔵の延長ロッドで自撮りも簡単に、専用アプリ「DJI Mimo」と連携すれば自動追尾撮影など高度な機能も使えます。価格は約18,000円前後です。
最新モデルのDJI Osmo Mobile 7Pは、アプリを使わずに被写体を追尾できる多機能モジュールを搭載し、照明機能も内蔵してます。暗い場所でも適切な明るさで撮影でき、価格は約20,000円前後です。
もう少し手頃な価格のものとしては、Hohem iSteady Mobileシリーズなどがあり、約8,000円程度から購入できます。基本的な手ブレ補正機能は十分で、キャンプでの動画撮影には申し分ない性能です。
スマホレンズキットで表現の幅を広げる
スマホに取り付けるだけで、広角や望遠など異なる画角での撮影ができるスマホレンズキットも便利です。
K&F Conceptのスマホレンズキットは、広角レンズ、マクロレンズ、魚眼レンズなどがセットになったクリップ式の製品です。約3,500円から5,000円程度で購入でき、クリップで取り付けるだけで様々なスマホに対応しています。広角レンズを使えばキャンプサイト全体を一枚に収められますし、マクロレンズでは花や虫などの細部を美しく撮影できます。
ただし、最近のスマホは標準で広角レンズや望遠レンズを搭載しているモデルも多いので、ご自身のスマホの機能を確認してから購入を検討してみてください。
防水ケースで雨天時も安心
キャンプは天候に左右されることも多いものです。急な雨でも撮影を続けられるように、スマホ用の防水ケースも持っておくと安心です。
多くの防水ケースはIP68等級の防水・防塵性能を備えており、雨だけでなく水辺での撮影も可能になります。価格は1,000円台から数千円程度で購入できます。特に川や湖のそばでのキャンプや、雨天が予想されるキャンプでは持っていくと役立ちます。
写真編集アプリで仕上げる魅力的なキャンプ写真
せっかく撮った写真を、編集アプリでさらに魅力的に仕上げましょう。ほんの少しの調整で、ぐっと印象が変わります。
基本の明るさ・色合い調整
編集の基本は、明るさとコントラストの調整です。暗すぎる部分を明るくしたり、明るすぎる部分を抑えたりすることで、バランスの良い写真に仕上がります。
色合いについては、キャンプ写真は少し暖かみのある色調にすると雰囲気が出ます。彩度を少し上げたり、色温度を少し暖色側に調整したりすると、より温かみのある写真になります。
ただし、調整しすぎると不自然な仕上がりになるので、控えめな調整を心がけましょう。ほんの少しの変化で、自然な範囲で写真が見違えることもあります。
おすすめの写真編集アプリ
スマホで簡単に写真編集ができるアプリをいくつかご紹介します。
Snapseedは、Googleが提供する無料の高機能写真編集アプリです。直感的な操作でプロレベルの編集ができます。選択的調整ツールや曲線調整など高度な機能も備えていますが、初心者でも使いやすいインターフェースになっています。
Lightroom Mobile(Adobe)は、プロのカメラマンも使用する定番の編集ソフトのモバイル版です。基本機能は無料で使用でき、プリセット(設定の組み合わせ)の適用で簡単に雰囲気を変えられます。有料版ではより高度な編集やクラウド同期も可能です。
その他にも、VSCO、Instagramの編集機能なども使いやすいです。自分に合ったアプリを見つけて、写真編集を楽しみましょう。
適切なトリミングとフィルター活用
写真の構図を整えるためのトリミングは、編集の基本です。余計な部分を切り取り、被写体を際立たせましょう。横位置で撮った写真を正方形や縦位置にトリミングするだけでも、印象が大きく変わることがあります。
また、写真の雰囲気を簡単に変えられるのがフィルターです。キャンプ写真には、暖色系の風景フィルターが合います。ただし、強すぎるフィルターは不自然な印象になるので、強度を50%程度に抑えるとちょうど良い仕上がりになることが多いです。
編集アプリによっては「キャンプ」「アウトドア」などの専用プリセットが用意されているものもあるので、それらを活用するのも良いでしょう。
最後に|写真を楽しく残すためのヒント
撮影した写真を有効に活用して、キャンプの思い出をより長く楽しみましょう。
整理と共有のコツ
キャンプから帰ったら、すぐに写真の整理をするのがおすすめです。時間が経つと「どのキャンプで撮ったか」忘れてしまうことがあります。
クラウドサービス(Googleフォト、iCloudなど)のアルバム機能を使って、キャンプごとにフォルダを作っておくと管理が楽です。キャンプ場の名前と日付をタイトルにすると、後で探しやすくなります。
また、家族や友人と写真を共有するのも思い出を広げるコツです。共有アルバムを作れば、参加者みんなが写真を追加でき、思い出が倍増します。「あの時こんな写真も撮られていたんだ」と新たな発見があるかもしれません。
思い出をカタチにする活用法
デジタルだけでなく、厳選した写真は実際に印刷してみるのもおすすめです。スマホのプリントサービスを使えば、簡単に写真を現像できます。
インスタントプリンターを持ってキャンプに行き、その場で写真を印刷するのも楽しいアイディアです。印刷した写真をキャンプ場のログブックに貼ったり、キャンプノートに記録を残したりすると、デジタルとは違った味わいを楽しめます。
また、一年間のキャンプ写真をまとめてフォトブックを作るのも素敵です。オンラインのフォトブック作成サービスを利用すれば、プロのようなアルバムが手軽に作れます。季節ごとのキャンプの変化が一冊に収まると、見応えのある一冊になりますよ。
キャンプの写真撮影は、技術だけでなく「その瞬間を楽しむ気持ち」が最も大切です。テクニカルな面にこだわりすぎず、キャンプそのものを楽しみながら、自然体の瞬間を切り取ってください。そうして撮られた写真は、きっと心に残る素敵な思い出になるはずです。